4台のピアノ 弾き比べコンサート!
10月18日は当初、ヴァイオリニスト澤井里佳さんとのデュオ・リサイタルを予定していましたが、やむを得ない事情により公演を中止することとなりました。
一方、会場のSalon Pleyelには、1857年製エラール、1905年製スタインウェイ、1911年製プレイエル、1925年製ベヒシュタインという、製作年代も個性も異なる4台のピアノがあります。この機会に、これらを一度に弾き比べるコンサートへと企画を変更し、昼夜2公演を開催しました。
昼公演では、楽器そのものの音色や構造の違いを中心に、ラヴェル、リスト、ショパン、ドビュッシーなどを演奏。夜公演ではベートーヴェンとショパンを中心に、それぞれの作曲家が生きた時代のピアノと、作品から聞こえてくる響きとの関係を探りました。《月光》《ワルトシュタイン》《熱情》など、同じ作品の一部分を複数のピアノで弾き比べる実演も行いました。
「古いピアノ」と一括りにはできないほど、4台の個性は鮮明です。そして、楽器が変われば作品の表情や聴こえ方まで変わります。当初とはまったく異なる形から生まれた公演でしたが、私自身にとっても非常に発見の多い企画となりました。
作曲家と楽器との関係、そして時代とともに変化してきたピアノの響きを実際の音でたどるこの企画は、ぜひまた形を変えながら続けたいと思っています。